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南中部沿岸地方カインホア省で、アフリカ豚コレラ(ASF)の流行が確認された。
同省では、4月にジエンカイン郡ジエンディエン村の第3ダイディエンチュン村落にある養豚農家1世帯でASFの感染が確認された。地元当局はASFに感染した豚の殺処分や養豚施設周辺の消毒を行った。
しかしその後、4月末から5月中旬にかけて第2ダイディエンドン村落と第1ダイディエンドン村落にある複数の養豚世帯でもASFの感染が次々と確認された。
同3村落でASFの感染が確認された養豚世帯は計8世帯、飼育されていた豚の頭数は計44頭で、重量は合わせて3920kgだった。
養豚農家がASFに感染した豚を売りさばくことを防ぐため、地元当局はASFの感染が確認された地域周辺のルートに検査所を設置して豚の輸送を厳しく監視し、警戒を高めている。
12日までのデータでは、ベトナム全国29省・市の204郡、2296村でASFが発生し、感染・殺処分された豚は全国で飼育されている豚の約4%にあたる122万0488頭に上ったとされた。
しかし、13日にはメコンデルタ地方ハウザン省でも新たに感染が確認されたとの発表があり、ASFは今なお全国各地で猛威を振るっている。