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インターネットを利用した大規模な違法賭博・資産横領・マネーロンダリング事件で、ハノイ市上級人民裁判所は5日から12日にかけて控訴審の審理を行い、12日に判決を下した。
同事件は、ハイテクセキュリティ開発投資社(CNC)と大手ゲーム会社のVTCオンライン(VTC Online)の2社が公安省の上級幹部の保護を受けて2015年4月から「Rikvip」と「Tip.club」の2つのウェブサイトで賭博を違法に開催したというもの。この賭博ルートの規模は10兆VND(約490億円)近くに達した。
同事件に関与した被告92人中88人が控訴審に出廷した。量刑が重過ぎるとして控訴し減刑を求めていた36人について、ハノイ市上級人民裁判所は36人中13人の抗議を認めた。執行猶予付きは認めないものの、禁固刑を減刑する判決を下した。
一方、一審裁判で同事件を担当した東北部地方フート省人民検察院が一審判決を「不当」として抗議していた残る47人については、ハノイ市上級人民裁判所が一審判決を支持し、検察側の抗議を却下した。
違法賭博ルートを運営し、賭博開催罪とマネーロンダリング罪に問われていた主犯格のCNC元会長のグエン・バン・ズオン被告(男・44歳、一審判決:禁錮10年)、CNCと協力したとして同罪に問われていたVTCオンライン元会長のファン・サオ・ナム被告(男・40歳、同:禁錮5年)、そして同ルートの賭博活動を保護し「公務執行にあたり役職・権限を乱用した罪」に問われていた公安省警察総局元総局長のファン・バン・ビン被告(男・64歳、同:禁錮9年)、同罪に問われていた公安省ハイテク犯罪防止警察局(C50)元局長のグエン・タイン・ホア被告(男・61歳、同:禁錮10年)の被告4人は控訴していない。
ハノイ市上級人民裁判所はフート省人民裁判所と同じく、関連機関に対して、同事件の第2期として、ズオン被告とナム被告が警察総局の幹部らに賄賂を渡したかについても捜査し、証拠を把握でき次第、贈収賄罪で裁判を開いて処分することの必要性を強調した。