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ビールブランド「タイガービール」の瓶ビールの王冠を建材にリサイクルし建造されたケインナン(Kenh Nang)橋が、メコンデルタ地方ティエンザン省チャウタイン郡タムヒエップ村で落成した。
橋はオランダのハイネケンとシンガポールのフレイザー・アンド・ニーブ(Fraser and Neave)の合弁会社であるアジア・パシフィック・ブリュワリーズ(Asia Pacific Breweries)傘下のハイネケン・ベトナムの発案で実現した。
タムヒエップ村に架けられていた橋は老朽化で一部が傾いている箇所もあり、崩落が危惧されていた。橋梁建設プロジェクトでは、2018年10月から3か月にわたり省内70か所でビール瓶の回収が行われた。
回収された王冠は、資源環境省の認可を受けたリサイクル業者において、環境に有害なガスの発生を防ぐよう低温で内側のゴム部分と分離処理された後、その他の原料と混合し建材に加工された。そして、同村を含む地域の3村の人々が安心して渡れる橋梁が建造された。
同省国会議員団のグエン・タイン・ハイ副団長は落成式で、地域住民の往来が容易になっただけでなく人々のリサイクルに対する意識向上にも大きく寄与したとしてタイガービールを高く評価した。
タイガービールはこれまでにも若者の発想や意見を取り入れたプロジェクトや、環境や人々の暮らしの改善を目指した時代の最先端をいく様々な活動を実施している。今後はホーチミン市でも王冠を再生した橋が建造される見通し。