ミスサイゴントラベル(Miss Saigon Travel)のグエン・ティ・ゴック・ラン社長はこのほど、観光ツアーで日本に渡った後に失踪し帰国していないベトナム人が複数いると、ホーチミン市観光局と市警察に報告した。
ラン社長によると、トップトラベルとミーウックアウ観光サービス、ミスサイゴントラベルの3社は、2018年4月9~16日の日程で日本への観光ツアーを実施した。その際、観光ビザ取得後にトップトラベルからツアー参加者P氏の日本行きの延期を告げられた。
9月になってから、ミスサイゴントラベルとミーウックアウは、旅行会社を通じた団体旅行を前提とした観光ビザ取得後にP氏が日本行きを延期したことを不審に思い、トップトラベルに対してP氏についての状況報告を求めたところ、トップトラベルはP氏の居所を把握していないことが分かった。その後、在ホーチミン日本国総領事館により、P氏が日本に入国したままで、まだ帰国していないことが判明した。
2018年1月にミーウックアウとミスサイゴントラベル、ザーティン貿易観光サービスの3社が実施した日本観光ツアーの関連でも、4人が失踪して帰国していない。これまでに、観光ビザで訪日したまま違法滞在しているベトナム人のうち8人のビザ取得に、ミーウックアウが関わっていたことが分かっている。観光ツアーに関連した各社は、取材に対しいずれも「当社は被害者」と主張している。