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国際理論物理学センター(International Centre for Theoretical Physics=ICTP)はこのほど、ベトナム人で米シカゴ大学物理学教授のダム・タイン・ソン氏を含む3人の物理学者に「2018年ICTPディラック賞(ICTP Dirac Medal)及びメダル」を授与した。他の2人はインド人と中国人。
3人は、多体系の量子論に学際的アプローチを導入し、強く相互作用する多体系に新たな段階の理解をもたらすことに貢献したことが評価された。
ICTPのフェルナンド・クエベド(Fernando Quevedo)所長は、「今年のディラックメダリスト達はいずれも、理論物理学の具体的な課題の解決に学際的手法を使用するリーダーだ。3人とも現在米国に在住しているが、発展途上国の出身者でICTPで働いていることをうれしく思う」と語り、彼らが発展途上国の科学者の良い手本になるとの考えを示した。
ICTPディラック賞は、英国の物理学者ポール・ディラックを記念して1985年に創設された。理論物理学または数学の分野で顕著な貢献のあった科学者が対象で、授与式は毎年、ディラックの誕生日である8月8日に行われている。