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紅河デルタ地方ハイフォン市のドーソン区スタジアムで28日、同市名物の闘水牛祭りの決勝戦が開催された。観客約1万4000人に見守られる中、闘牛18頭がトップの座を競い合った。
7月に開催された予選試合では、飼い主が興奮した闘牛に襲われて死亡する事故が発生した。これを受けて文化スポーツ観光省はハイフォン市文化スポーツ局に対して闘水牛祭りの安全性を点検するよう指示し、規定通りに安全が確保できない場合は祭りの中止を検討するよう求めていた。
同市当局はフェンスを補強したほか、闘牛の興奮薬検査を行い、闘牛場内のセキュリティも強化した。残りの予選試合も含めて全17試合が行われ、1位、2位、3位になった闘牛の飼い主に1億VND(約50万円)、6000万VND(約30万円)、4000万VND(約20万円)の賞金が贈られた。
約1000年の歴史を持つ同区の闘水牛祭りは2013年から国の無形文化遺産に認定されている。旧暦8月9日に開催される同祭りは、全国の闘牛祭りの中で最も注目を集めており、ハイフォン市の観光の目玉になっている。
2位と3位になった闘牛は闘牛場の外で解体され、それぞれ1kg当たり300万VND(約1万5000円)、200万VND(約1万円)の値段で販売された。1位になった闘牛も翌日に神様への供え物として屠殺され、儀式の後は1kg当たり600万VND(約3万円)で販売される。