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メコンデルタ地方カントー市第1チャーノック工業団地にある台湾系クォンルン・メコ有限会社(Kwong Lung-Meko)の縫製工場で23日に発生した大規模な火災は、4日間が経過した27日にようやく鎮火が確認された。
23日午前9時に原料倉庫から出火したとみられ、間もなく広範囲に延焼した。同市消防警察局は通報を受けて現場に急行し、消防車2台を動員して消火にあたった。同日19時頃までに火は消し止められたが、その後再び炎上し、周辺住民を避難させる事態となった。
ホーチミン市などの周辺各省・市から消防車70台余りを動員し、消火活動は4日間にわたり続いた。火災による人的被害は生じていないが、工場は全焼し、生産用の原料や製品、機械設備などが被害を受けた。被害額は1300万USD(約14億4000万円)に上るとみられる。
カントー市消防警察局の責任者によると、火災の原因は漏電によるもので、5階の倉庫から火の手が上がり、広範囲に燃え広がったとみられている。警察は引き続き火災の原因や被害状況などについて調査を進めている。
同社は1988年から同工業団地に生産拠点を置いており、羽毛買取・加工、輸出向け縫製品生産を手掛けている。火災が発生した工場では、約1300人の労働者が就業している。