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紅河デルタ地方フンイエン省バンザン郡メーソー村のメーソー寺で9月29日に国内最多の1113本の手と1113個の目を有する千手観音菩薩像が盗まれた事件で、バンザン郡警察は8日、この千手観音像が手の無い状態で発見されたことを明らかにした。
同日午前、農作業に出ていた地元住民が、メーソー寺から約8km離れた地点の国道5B号線(ハノイ~ハイフォン間高速道路)で、路肩に千手観音像が投棄されているのを発見した。しかし、発見された千手観音像は、手も目もなくなっていた。
当局及び地元住民、メーソー寺の関係者は、千手観音像を寺に戻すと共に、安置の儀式を執り行った。
当局によると、犯人らは巨大な千手観音像を隠して運ぶことができなかったため、手と目のみ外して持ち去り、残りの部分を往来の少ない高速道路に投棄したものとみられる。同郡警察は引き続き捜査を進めている。
メーソー寺の千手観音像は、国内の千手観音菩薩像で最多の1113本の手と1113個の目を有し、19世紀から同寺に祀られている。像高280cm、坐高140cm、台座53cm、蓮台23cm。1988年にも一度盗まれたが、近隣各省・市警察の捜査協力により、後日ハノイ市で発見された。