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国際連合(国連)ベトナム事務所によると、国内における低体重の乳幼児はこの10年間で全体の3分の1まで縮小している。国内では子供の栄養に関する活動が広がりつつあり、保健省国家栄養研究所の調査結果では、2007年~2014年の8年間に5歳以下の低体重児の割合は21.2%から14.5%へ、低身長児は33.9%から24.9%に低下している。
なかでも地場乳製品製造最大手ビナミルク[VNM](Vinamilk)が展開している学校給食用牛乳プロジェクトは大きな成果を出している。プロジェクトは2007年に初めて東南部地方バリア・ブンタウ省で開始され、同省の低体重児は2006年の10%から2015年に1.6%へ、低身長児は2012年の4.7%から2015年に2.7%へ低下した。
同プロジェクトは現在、バリア・ブンタウ省、紅河デルタ地方バクニン省にも拡大され、低身長児と低体重児の割合がそれぞれ縮小している。2020年までに南中部沿岸地方カインホア省、ダナン市、クアンガイ省でも展開される予定。
国連児童基金(ユニセフ=UNICEF)によると、全国における5歳以下の乳幼児のうち低身長児は約180万人、低体重児は20万人いるとされ、2016年年初8か月に死亡した5歳以下の乳幼児のうち45%で死因が栄養失調に関連しているという。