(C) tuoitre |
ベトナムと海外を結ぶ光海底ケーブル「アジア・アメリカ・ゲートウェイ(AAG)」のメンテナンスが15日午前2時から19日午前5時まで実施されている。これに伴い、米国や日本、香港、韓国、ヨーロッパなどにサーバーを置くウェブサイトへのベトナムからのインターネットアクセスに影響が出ている。
AAGを使用している国内のインターネット・サービス・プロバイダー(ISP)は、陸上・海上の迂回ルートの通信量を拡張するなどの対策を講じているため、今回のメンテナンスによるインターネットアクセスへの影響はさほど大きくないようだ。
これに先立ち、1日に香港から235kmの地点でトラブルが発生したことが確認されている。今回を含めると、AAGは今年に入ってから4回ものトラブルが発生した。直近では、8月2日と3日に2か所で切断事故が発生し、約3週間にわたりインターネットアクセスに影響が出た。
AAGは、東南アジアから太平洋を横断して米国西海岸に至る全長約2万kmの海底ケーブルで、ベトナムから海外へのインターネットアクセスにおいて通信量の60%を占める最大のルートとなっている。しかし、2009年に運用が開始されて以来、切断事故が相次いで発生していることから、各通信事業者は同ケーブルへの依存度を軽減すべく、新たな光海底ケーブルの敷設を進めている。