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ホーチミン市の中心部に位置する築100年のフランス様式の邸宅が外国企業に3500万USD(約43億円)で売却されたことで話題になっているが、購入したのは華人系ホテル・不動産開発大手バンティンファット(Van Thinh Phat)グループの関連会社だということが明らかになった。バンティンファットグループは、オーストラリア越僑歌手タイン・ブイの妻一族が経営するもの。
購入したのは、ホーチミン市に本拠地を構えるミネルバ社(Minerva)。今年7月に設立されたばかりで、株主にはバンティンファットグループの会長チュオン・ミー・ラン女史の甥チュオン・ラップ・フンさんと、同女史の姪でタイン・ブイの妻チュオン・フエ・バンさんの2人が含まれている。
この邸宅は、同市3区ボーバンタン通り(110-112 Vo Van Tan St., Dist.3, Ho Chi Minh)に位置しており、ボーバンタン通りとバーフエンタインクアン(Ba Huyen Thanh Quan)通り、グエンティジエウ(Nguyen Thi Dieu)通りの3つの通りに面している。面積2819.5m2の敷地に建てられた2階建てヴィラで、フランスの古民家風別荘をイメージしたデザインとなっている。
バンティンファットグループは、ホーチミン市内で数多くのレストラン、ホテル、オフィス、マンションなどを経営している。特に有名なのは、1区のタイムズスクエア(Times Square)、3区のシャーウッドレジデンス(Sherwood Residence)、5区のアンドンプラザ(An Dong Plaza)など。
なお、同グループは現在、5区ホンバン通りにある高級分譲マンション「トゥアンキエウプラザ(Thuan Kieu Plaza)」を買い取るための手続きを行っていると噂されている。これを取り壊した後、跡地に新たな不動産案件を開発する計画だという。