(C)VnExpress,Quan doi nhan dan、空砲弾を検査中 写真の拡大. |
(C)VnExpress 写真の拡大 |
国防省国防工業総局所属のZ113工場は、国防用の設備・装置の製造と共に、大きなイベントで発射する礼砲用の空砲弾の製造を手掛けている。2005年の建国記念日(9月2日)や、2010年の「タンロン・ハノイ建都1000年」記念行事で使用された空砲弾は、Z113工場が製造したものだ。
2012年に隣国カンボジアのシアヌーク前国王が死去した際、Z113工場は火葬式典で発射する礼砲用の105mm空砲弾の発注を受けた。このサイズの空砲弾を製造するのは初めてで、時間が限られ高度な安全性が要求される困難な仕事だったが成功し、カンボジア国民に対するベトナム人民軍のイメージ向上につながった。
Z113工場は今年で70周年を迎える建国記念日用の空砲弾の発注を受けた。105mm空砲弾の火薬筒を改良することが条件だった。幹部らは工場労働者と共に設計や分析を進め、必要な道具や設備を製造し、改良版の105mm空砲弾を完成させた。
同工場技術部のホー・スアン・ミン副部長によると、以前の空砲弾は安全性が低く、大量の煙が出て発射後に火薬が残留するという欠点があったが、改良版ではこれらが解消できたという。発射試験にも成功して引き渡しが済んでおり、本番を待つだけになっている。
空砲弾は、2日午前7時からハノイ市バーディン区で開かれる建国70周年記念式典で、国歌斉唱の際に放たれる。タンロン城王宮跡(タンロン遺跡)に砲台25基が設置され、5基ずつ21回、計105発が放たれる予定となっている。