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ホーチミン市のサイゴン水道総公社(サワコ=SAWACO)によると、2014年末時点における同市の水道の漏水率は33.5%で、1日当たり50万m3の水道水が漏水によって失われているという。漏水による損失は、1日当たり26億5000万VND(約1500万円)、1年間では1兆VND(約56億円)に上っている。
近年、ホーチミン市の水道の漏水率は低下傾向にあるものの、依然として極めて高い水準にある。同市に隣接する東南部ビンズオン省及び同バリア・ブンタウ省では約8%に留まっていることからも、同市の漏水率の高さがうかがえる。
漏水の原因の1つとして、水道管の老朽化が挙げられる。同市の水道管は、敷設から30年以上が経過したものが多く、一部はフランス植民地時代から残っているという。
なお、日本の漏水率は1949年時点で30%だったが、60年後の2009年には3%まで低下。2011年度のデータによると、漏水率が日本で最も低い都市は福岡市で、2.6%。続いて◇2位:名古屋市(2.7%)、◇3位:東京都(2.8%)、◇4位:札幌市(3.0%)、◇5位:広島市(3.4%)となっている。