(C)VnExpress、キエン被告 写真の拡大 |
ハノイ市人民裁判所は9日、ベトナム最大の民間商業銀行の一つ、アジアコマーシャル銀行[ACB]の創業者が絡んだ違法経営事件で、国家の経済管理規定に意図的に違反した罪などに問われていたグエン・ドゥック・キエン被告に禁固30年の判決を言い渡した。
裁判所は、キエン被告が2007年5月から2008年8月までの期間に企業6社を設立し、事業内容として登録していない株式と金(きん)の不法取引に、合計21兆5000億ドン(約1050億円)を注ぎ込んだと認定。また、250億ドン(約1億2200万円)の脱税、2640億ドン(約12億9000万円)の詐欺などの罪も認定した。
裁判所はキエン被告に対し、違法経営罪で禁固1年8か月、脱税罪で禁固6年6か月、詐欺罪で禁固20年、国家の経済管理規定に意図的に違反した罪で禁固18年、併合罪として有期刑の上限である禁固30年の判決を言い渡した。また脱税の罰金として750億ドン(約3億6600万円)の支払いを命じた。
共犯者とされる他の7人の被告には禁固2~8年の判決が下された。被告8人の裁判は5月20日から行われていた。ACB銀行元会長のチャン・スアン・ザー被告は病気療養中で、今回の裁判の対象から外されている。