(C)VnExpress、キエン被告 写真の拡大 |
ベトナム最大の民間商業銀行の一つ、アジアコマーシャル銀行[ACB]の創業者が絡んだ違法経営事件で、国家の経済管理規定に意図的に違反した罪などに問われたグエン・ドゥック・キエン被告らに対する論告求刑公判が27日、ハノイ市人民裁判所で開かれた。
検察側は、犯罪を首謀したのはキエン被告だとして、違法経営罪で禁固1.5~2年、脱税罪で禁固4~5年、詐欺罪で禁固16~18年、国家の経済管理規定に意図的に違反した罪で禁固14~15年を求刑、併合罪として有期刑の上限である禁固30年を求刑した。また、共犯者とされた7人の被告には禁固3~14年を求刑した。
検察側は、キエン被告が2007年5月から2012年8月までの期間に企業6社を設立し、事業内容として登録していない株式と金(きん)の取引を行い、合計21兆ドン(約1019億円)を注ぎ込んだと説明。この過程で部下に指示して脱税や詐欺行為などを働いていたと指摘した。