(C)VnExpress,An Nhon 写真の拡大 |
ホーチミン市1区ベンタイン市場の向かいの建設工事現場で4日午前4時頃、長さ数十メートル、重さ約40tの鉄材の束を釣り上げていたクレーンが折れ、鉄材が地上に落下する事故が起きた。
鉄材は、電線やケーブルを巻き込みながらレーティホンガム通りと道路の向かい側にあるホーチミン市美術博物館のフェンスの上に落下し、押しつぶした。早朝で人通りがなかったため人への被害はなかったが、美術館のフェンスと庭に設置されていた彫像が激しく損壊した他、現場一帯が停電した。
事故が起きたのは、ビテクスコグループが2012年に着工した高層複合施設「ザ・ワン・ホーチミンシティ」の工事現場。投資総額は5億ドル(約516億円)で、8600平方メートルの敷地に55階建てと48階建ての高層ビル2棟を建設中だった。
ホーチミン市労働傷病兵社会局はビテクスコと施工業者に対し、直ちに建設を停止し関係書類を提出するよう命じた。市建設局も、施工方法に問題がなかったかを調査する。