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北中部ゲアン省クインルー郡の住民は稲穂の実る時期が訪れると、ある仕事をはじめる。仕事道具は巨大な網。網の中には捕まえたばかりの大量の獲物であるイナゴがうごめいている。1日付ティエンフォン紙(電子版)が報じた。
以前は畑沿いの道をバイクで走りながら網でイナゴを捕っていたが、労力の割に効率が悪かったので、今は畑沿いの道に50~60メートルの網を仕掛け、竹でイナゴを追い込む方法に変えた。この新しい方法により1回のイナゴ捕りで捕まえる量は約30~40キロに増えたという。
捕まえたイナゴはハノイ市の居酒屋などで売られる。1キロ当たりの販売価格は1万7000~2万ドン(約79~93円)で、需要が多い時期には販売価格が5万ドン(約232円)に上昇することもある。費用もあまり掛からず、利益が大きいため、村人総出でイナゴ捕りを行っているところもある。
因みに、北部の居酒屋ではこの時期、イナゴ料理が人気。値段は焼きイナゴ1皿(100グラム)6万~8万ドン(約279~372円)で、居酒屋のメニューとしては安くはない。