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昨年からマグニチュード3前後の地震が頻発し、多数のひび割れが発生して貯水停止となっている南中部クアンナム省バックチャーミー郡の第2ソンチャイン水力発電所の周辺地域で現在、ベトナムと日本のコンサルティング組織による地震に関する調査が実施されている。政府はこの結果を待って、ダムの貯水を再開するかどうかを判断する予定だ。20日付VNエクスプレスが報じた。
建設省建設工事品質鑑定局のレ・クアン・フン局長によると、ベトナムの地球物理研究所と日本の応用地質株式会社(OYO)が周辺地域の地盤や地質を調査し、地震によるダムへの影響評価を行っている。調査は8月末までに完了する予定。
フン局長は「幸いにも最近大きな地震は起きていない。10キロメートルほど離れた場所でマグニチュード3程度の地震があったが、ダムに影響はなかった。ダムの貯水を再開するかどうかは、影響評価の結果を待って結論を出す。9月には雨季に入るのでその前に調査を終えなければならない」と述べた。
ダムの構造物としての安全性については、国内外の専門家が「安全が確保されている」との評価を出している。しかしグエン・タン・ズン首相は、地震の影響評価調査が終わるまで貯水を再開しないよう指示している。