(C)Lao Dong, 運勢の一覧表 写真の拡大 |
寺や廟で新しい年の悪い運勢を追い払う「厄払い」を希望する人々が旧正月(テト)を前に数多く訪れ、寺院などの宗教施設は大いに賑わっている。1日付ラオドン紙(電子版)が報じた。
ハノイ市のディンクアン村、ハー村、チャイ村などの寺院や廟の「厄払い」サービスは、料金25万~200万ドン(約1100~8800円)。米や塩などの供物も持参しなければならず、決して安いものではないが、ご利益を信じる人たちの需要は高く、宗教施設は商売繁盛しているようだ。
「厄払い」サービスを受けた僅か1か月後にノートパソコンを盗まれたが、懲りずにまた厄払いに訪れたという同市トゥーリエム郡在住のバオ・ゴックさんは、「知り合いも受けているし、念のために受ける」と言う。
宗教施設の行う「厄払い」サービスについてベトナム仏教協会の儀礼部長を務めるティック・タイン・ズエ僧侶は、「厄がついているから悪いことが起きるというのは全く根拠のない迷信。真面目な寺院なら厄払いなど行わないはず」と苦言を呈した。