事業で成功を収めた実業家にとって、跡取り息子はどうしても欲しいものらしい。彼らが「借り腹」の相手として狙っているのは、地方出身の行き遅れの女性達だが、話はそう簡単にはいかないようだ。13日付ダットベト紙(電子版)が報じた。
ハノイ市で建設業を営むHさんには4人の娘がいる。どうしても息子が欲しいが、病気の奥さんにこれ以上は望めない。社長仲間に話しをすると、「まずは種をまくこと。ただし、遊び好きの若い愛人タイプは避け、地方暮らしで結婚する機会のなかった行き遅れの女性を選ぶ」よう教示された。
Hさんの運転手カインさんは特命を受け、バスターミナルに出かけては対象者を探し声をかけるが、なかなかこれという人が見つからない。そこでカインさんは、卸売市場で働く買い出しの女性達から情報を提供してもらうことにした。
そうしてようやく紅河デルタ地方ハイズオン省に住む35歳の女性ガーさんを知ることとなった。ガーさんは体の不自由な母親の面倒を見て暮らしている。ガーさんはカインさんから話を聞くと、決然と首を横に振った。しかし、Hさんはこの話をあきらめていない。これからもガーさんの説得を試みるようだ。