(C) Nguoilaodong 記者会見で乗組員の即時解放を主張したルオン・タイン・ギー報道官 写真の拡大 |
外務省のルオン・タイン・ギー報道官は21日、南シナ海のホアンサ諸島(英名:パラセル諸島、中国名:西沙諸島)海域で操業中のベトナム漁船2隻が今月3日に中国側に拿捕されたとして、拘束されている21人の乗組員を無条件で即時解放するよう要求した。22日付グオイラオドン紙(電子版)などが報じた。
ギー報道官は、ホアンサ諸島海域におけるベトナムの領有権を誇示し、中国側の行為は明らかな主権侵害であると批判した。既に外務省の代表者が在ベトナム中国大使のもとを訪問し、乗組員の権利保護および事件の早期解決を要請したという。
なお、中国外務省の報道官は22日の記者会見で、拿捕の事実を認め、ベトナム漁船が違法操業していたと主張した。また、乗組員の解放の条件として、7万人民元(約92万円)の支払いを要求した。