カダフィ政権に対する反政府デモが続いているリビアには、多くのベトナム人労働者が派遣されている。25日早朝にはベトナム人労働者の帰国第1便がハノイ市のノイバイ国際空港に到着する予定だったが、このフライトの出発は延期された。25日付タインニエン紙電子版が報じた。
この帰国便は、リビアにベトナム人労働者を3000人以上派遣しているビナコネックス人材・貿易株式会社(ビナコネックス・メック)のパートナー企業が手配したもので、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイ国際空港からベトナム人労働者176人を乗せて午前4時40分に到着する予定だった。その1時間前にはビナコネックス・メックの幹部らと労働傷病兵社会省海外労働管理局の職員らが空港に現れ、出迎えの準備をしていた。
しかし予定時間が過ぎても帰国便が到着しないことに関する連絡はなく、海外労働管理局のレ・バン・タイン副局長は「労働者らがリビアから脱出したことは確かだ。何らかの理由で帰国便の出発が遅れているのだろう」と述べた。その後、ドバイ空港でベトナムを含む各国の多数の帰国便が、出発の順番待ちをしていることが分かった。