円借款事業「ホーチミン市東西大通り・水環境改善プロジェクト」のコンサルタント契約受注に絡んだ「パシフィック・コンサルタンツ・インターナショナル(PCI)」の汚職事件で賄賂を受け取ったとして、10月18日にホーチミン市人民裁判所から終身刑を言い渡されたフイン・ゴック・シー被告が同月30日、PCIに便宜を図る行為や収賄は事実ではないと無罪を主張し、同裁判所に控訴した。30日付VNエクスプレスが報じた。
シー被告は事件当時、同プロジェクトの管理委員会委員長と同市交通運輸局の副局長を兼任しており、PCIが同案件のコンサルタント業務を受注した見返りとして、当時のPCI役員から26万2000ドル(約2120万円)の賄賂を受け取ったとされている。