ここ数日間に亘り、メコンデルタ地方バクリエウ省沿岸のハマグリ養殖場で、周辺住民によりハマグリの違法漁獲が行われており、その人数は1日当たり推定数千人に上る。
全長54キロメートルにわたる同省の沿岸がハマグリの生息地域にあたることから、同省当局は養殖を目的として、沿岸地域のうち1万2000ヘクタールを合作社8社に割り当てた。しかし長年に亘り、ハマグリの繁殖期になると周辺地域の貧困層が連れ立って、沿岸ばかりでなく合作社の養殖場内で公然とハマグリを違法に漁獲している。
ハマグリの違法漁獲の対策として、地元当局は沿岸パトロールを強化している他、売買業者が購入した違法漁獲ハマグリを押収しているものの、抜本的な問題解決には至っていない。