中部ダナン市警察は21日午前、国道1A号線を走行していた長距離バスの検査を行った際、車体下部の大型トランクルームに多くの袋に詰められた約1トンのシアン化合物があるのを発見した。
このバスの運転手グエン・トー・バン(40歳・男)によると、バスはハノイ市のザップバット・バスターミナル発ホーチミン市行きで、出発前にある人物から袋詰め荷物を南中部クアンナム省まで運ぶよう頼まれたという。シアン化物は金(きん)鉱石から金を抽出する際に用いられるため、同省で違法に金を採掘している業者に売却する目的で運ばれたとみられている。
シアン化物は人体に有害で、わずかな量でも体内に取り込むと数秒から1分程度で失神、けいれん、呼吸まひなどが生じて死亡する。