農業農村開発省水産資源利用・保護局はこのほど、マレーシアの業者と契約したうえで同国海域で水産資源の捕獲を行っているベトナム漁民の実態について、カオ・ドク・ファット農業農村開発相に報告した。
それによると、同局はこれまでに、メコンデルタ地方カマウ省のベトナム漁船30隻が仲介業者を通じてマレーシアの業者と契約を結び、同国海域で漁業を行っていることを確認している。また、メコンデルタ地方のティエンザン省やキエンザン省、東南部バリア・ブンタウ省の一部漁民も同様の契約を行っているとしている。
同局は、「こうした契約は違法なものであり、マレーシア当局に発見されれば財産没収などの処分を受けることになる」として、漁民への指導や管理を強化する必要があると提言している。