ハノイ医科大学の最近の調査で、ハノイ市内の湖沼で養殖されている水産物のうち、タイ(西)湖、チュックバック湖、イエンソー湖のエビや魚の汚染度が最も高いという研究結果が出た。
同市内の17カ所の湖沼で養殖されている水産物約240サンプルを乾季と雨季に調査した結果、すべてのサンプルから重金属(鉛・クロム・水銀・ニッケル・カドミウムなど)が検出された。特に鉛は許容基準の1.5~2.5倍が検出されている。また大腸菌については、雨季に許容基準の15~1500倍、乾季には70~4600倍も汚染されていた。
研究報告は汚染の原因として、周辺の工場から大量の産業排水が流れ込んでいること、湖底の浚渫がほとんど実施されていないことを挙げている。