サイゴン水道総公社(サワコ)は3日に開かれた水道水の漏水率低減についての会議で、ホーチミン市の現在の漏水率は昨年末に比べ約1%低い39.61%に改善されたと明らかにした。サワコは毎年漏水率を1~2%ずつ低減することを目標としている。最終目標は25%以下にすることだが、それには多くの問題を解決する必要がある。
トゥードクBOO浄水場では9月から1日当たり30万立方メートルの給水を開始する計画(現在は10万立方メートル)だが、水量が増加し水圧が高まるため古い配水管の破損事故が増加するとみられている。また、各種の地下インフラ工事や大型トラック通過による振動も配水管破損の原因となっている。現在同市には総延長3350キロメートルの配水管があるが、このうち700キロメートルは30年以上前に建設されたもの。
サワコは現在漏水率低減に向け、世界銀行(WB)、アジア開発銀行(ADB)、オランダ政府などからの支援を受けて各種のプロジェクトを実施している。