保健省保健予防・環境局のグエン・フイ・ガー局長は4日、南中部カインホア省ニャチャン市在住の女性チャン・ティ・キム・ロアンさん(29歳)が新型インフルエンザ(A/H1N1)に感染し、3日午後11時45分に呼吸不全で死亡したと明らかにした。新型インフルに感染した人がベトナムで死亡したのはこれが初めて。しかし、死亡原因がH1N1ウイルスに感染したことによるのか、その他の病因によるのかはまだ確定されていない。
ロアンさんは7月25日に発熱、せき、のどの痛みなどの症状を発症、同月29日になって病院で診察を受け入院を勧められたがこれを拒否。翌30日には症状がさらに悪化したため入院し治療を受けたが、その後回復しなかった。ロアンさんは感染者との接触や外国に行ったこともなく、感染ルートはまだ分かっていない。4日現在のベトナムの新型インフル感染者は累計995人に達している。