商工省は7日、南中部クアンナム省フオックソン郡で建設中の第4ダクミー水力発電所の放水路問題を解決するため、「第4ダクミー水力発電所ダム放水路問題影響評価専門家作業部会」の設置を決めた。同ダムの設計案ではトゥーボン川に主放水路を設けることになっているが、それではブーザー川の水量が大幅に減少し下流地域で深刻な水不足の起きる恐れがあるとして中部ダナン市人民委員会が見直しを求めていた。
専門家作業部会は、商工省、資源環境省、第1電力建設コンサルタント株式会社、水利計画研究所(農業農村開発省)、ダナン市、クアンナム省の代表者ら8人から構成される。同部会は、同ダムの投資主体であるベトナム都市・工業団地投資開発総公社(IDICO)が提出した具体的な放水量の数字について、その影響評価を実施する。
同部会のメンバーでダナン市農業農村開発局のフイン・バン・タン副局長は「IDICOの提示しているブーザー川への毎秒8立方メートルの放水量では、下流域で水不足の起きる可能性は変わらない。乾季には毎秒80立方メートルを放水するよう最後まで求めていく」と話している。