グエン・タン・ズン首相はこのほど、2005年に発覚したホーチミン市電力公社幹部による家庭用デジタル電気メーター汚職事件で回収されたデジタル電気メーター「LTE66」の再設置を許可した。この電気メーターはリンクトン・シンガポール社製を購入したように見せかけ、実際には中国から安価な部品を輸入しベトナムで組み立てられていた。
政府はこの事件発覚後、回収した電気メーター31万2000台の品質検査を行うよう工業省(当時。現在の商工省)に指示していたが、検査の結果、品質に問題はなかったという。また、同市人民裁判所は6月5日、リンクトン・ビナ社が適切な商標表示の手続きを行えばこれらの電気メーターの使用を認めると明らかにしていた。
ホーチミン市電力公社によると、同市ではすでにデジタル電気メーターが使用されており、同市全体の年間消費電力量の半分に当たる約60億キロワット時を計測しているという。