ホーチミン市労働傷病兵社会局社会援助室は1月17日、同市内で約600人の児童労働者が劣悪な労働環境の中で働いているという調査結果を明らかにした。児童労働者が多いのは4区、タンビン区、タンフー区、ビンタン区、ホックモン郡、クチ郡の6区・郡で、全体の61%を占めている。大人と同じ時間働きながら相応の給与を支払われていないケースや、暴行を受けたり物ごいを強制させられたりしているケースもあった。調査対象になったのは生産施設で働いている6~16歳の児童。
社会援助室は、現行の居住法では15歳未満児童の住民登録が義務付けられていないため、地元警察がこうした児童の存在を把握しておらず、多くの生産施設が児童を労働者として使用していることを隠すのが容易な状態になっていると指摘している。また、施設側と児童の両親との間で児童の労働について合意が交わされている場合が多いことも、児童労働をやめさせる際の障害になっているという。