ベトナムの大都市部では帝王切開による出産の増加傾向が続いている。世界保健機関(WHO)によると、帝王切開による出産の割合は通常10~15%程度だが、ハノイ市では31.1%、ホーチミン市29.5%、北部ハイフォン市20.4%、メコンデルタ地方カントー市19.4%、北部クアンニン省18.4%と高い割合になっている。
中央産婦人科病院のグエン・ドク・ヒン副院長は、帝王切開は妊婦の心臓病や逆子など特別な理由があり、母体と胎児の命を守るために実施すべきだと話す。WHOも、帝王切開は必ずしも安全な出産方法とは言えず、母親の死亡率は普通分娩の10倍、新生児の生後3カ月までの死亡率は普通分娩の3倍に上ると警告している。