保健省HIV・エイズ予防局は15日、メコンデルタ地方ベンチェ省でHIV感染者が使用済みのつまようじを捨てずに故意に元の容器に戻したといううわさが広まっている問題について、慎重に調査する必要があるとの見解を示した。
ベトナムでは以前にも何度か同様のうわさが広まったことがあるが、保健省の調査ですべて事実無根だったことが判明している。HIV/エイズ予防局によると、口の中を負傷している人がHIV感染者の血液が付着した使用済みつまようじを使用した場合、HIVに感染する可能性はないとは言えないが、そうした例はこれまでに報告されていないという。
同局では、ベンチェ省の複数の食堂でつまようじに血液が付着しているかどうかを検査し、付着していた場合にはその血液がHIVウイルスに感染しているかどうかを検査することにしている。もし今回のうわさが事実であった場合、故意に人をHIVに感染させようとしたとして法律に従って罰せられることになる。