ベルギーの首都ブリュッセルにあるWoluwe-Saint-Pierre研究所所長のズー・タイン・キエム教授(ベルギー在住ベトナム人)は20日、ホーチミン市で開かれたフーコック犬に関する会合で、「ベトナム犬種協会を設立し、フーコック犬の純血種を救おう」と訴えた。
フーコック犬は、メコンデルタ地方キエンザン省沖に位置するフーコック島に生息する犬で、高所を怖がらず独立性が強いなど、優れた特性を持つ賢い犬として知られている。しかし、今では混血が進んでおり、純血種が少なくなってきているという。
キエム教授は、フーコック犬の純血種を保護する努力の必要性を指摘すると共に、ベトナム犬種協会の設立とその後の国際畜犬連盟(FCI)への加盟について、ベトナム政府に許可するよう提案した。同教授は2011年にフランスのパリで開かれる世界犬コンテストにフーコック犬を連れて参加する意向だ。