フーコック・ヌックマム(ベトナム魚しょう)協会のグエン・ティ・ティン会長はこのほど、商品名にフーコックの名称が入っているヌックマムの9割は、産地として有名な同地の名前を悪用したまがい物であると明らかにした。
フーコックを商品名につけて市場に出回っているヌックマムは年間1億リットルにも上る。しかし実際にフーコック島で生産されているヌックマムは、年間平均1000万~1200万リットルしかない。そのため、約1割のヌックマムだけが本物のフーコック産ということになる。
ティン会長によると、フーコック産のヌッククマムは添加物など一切使用せずに伝統的な製法で醸造されている。各メーカーは食品安全衛生検査をパスしており、安全性は保証済みだ。現在、他の地方や外国で作られたものですらフーコックを商品名につけて販売されているが、この問題の解決策は今のところなくフーコック産ヌックマムに対する消費者の信頼を損なっているという。