ベンチェ省に住むド・ヴァン・ズさんがある日、えび養殖池の泥をすくっていると、古い船の破片らしきものが見つかった。早速地元の博物館に連絡、調査してもらったところ、鉄製の船の残骸が泥の中に埋もれていることが分かった。
この船は長さ26メートル、幅6メートルで、ベトナム戦争中に使用された武器運搬船と見られる。当時は、北部から南部の戦場へ武器を補給する「海上ホーチミンルート」が確立されており、同ルートを利用し武器を運搬していたものと見られている。船は深さ2メートルほどのところに埋もれており、地元博物館では現在、引き揚げを検討中だ。