現在、ランソン省では「建築強度を高めるため」と称して、プラスチック製ドアの使用を規定しているが、この規定は「税金の無駄使いに他ならない」と、反対の声が上がっている。
2003年にランソン省人民委員会が公布した規定第489号によれば、同省管轄下の建築物は、ランソン都市インフラ整備建設会社が独占的に生産するプラスチック製ドアを使用しなければならない。しかし、省建設局の調査によると、プラスチック製のドアの価格は、木材の2倍近い上、耐久期間も約20年と短い。しかも、この規定には「同社の生産独占権を守るための保護的措置」だとさえ明記されている。
調査の結果を受け、省建設局はプラスチックドアの使用と同社の独占権行使の停止を勧告した。現在までに、同社はランソン省人民委員会にから借り入れた資金を返済していないことから、公安当局では、同社と人民委員会で、何らかの違法行為が行われていたと見て捜査を進めている。