北中部ハティン省に住むファム・ホン・クアンさんは先月29日、ハノイタクシー所属のタクシー1台を呼び、約30分間乗車し目的地で下車したあと、タクシーの車内に現金1,000万ドンと各種証明書類が入った荷物を忘れたことに気が付いたため、すぐにタクシー会社に連絡した。
タクシー会社では、調査担当者と乗車したタクシーの運転手が待っており、クアンさんは担当者に経緯を伝えた。しかしこの担当者と運転手は暗に「心付け」を要求し、会社外でクアンさんと運転手が直接会うことを勧めたのである。クアンさんはこのやり方に腹がたったが、やむなくそうせざる負えなかった。
しかし約束の時間に現われたその運転手は、クアンさんの置き忘れた荷物を持っていないばかりか、電話番号の交換を要求し立ち去った。その後ロンと名乗る人物から電話があり、指定の喫茶店にいくと、「300万ドンを払えば、荷物は返してやる」といわれた。だがクアンさんは荷物の中にあった1,000万ドンの現金も返ってこないばかりか、さらに300万ドンを払って自分の荷物を取り返すことに納得いかず、現在裁判所に訴え解決の日を待っている。