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- SNS広告を見てスパで脂肪吸引
- 31歳女性患者の腹部皮膚が壊死
- 皮膚とその下の組織に細菌が感染
南部メコンデルタ地方カントー市のホアンミークウロン総合病院は4日、脂肪吸引と腹部整形手術を受けた後、腹部の皮膚が壊死したという女性患者の治療に成功したと明らかにした。
同ハウザン省在住のN・T・Pさん(31歳)は、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)で広告を出していたスパで脂肪吸引と腹部整形の手術を受けた。その後、腹部の皮膚が黒く変色。切開部からは体液がにじみ出ていたため、自分で薬を買うなどして自宅治療を試みた。しかし、症状は一向に改善せず、ホアンミークウロン総合病院を受診。
診察の結果、へその下に10cm四方の壊死した皮膚が、黒い斑点状になっているのが見つかり、患部からは暗褐色の体液が包帯越しに染み出ていた。さらに超音波検査を行ったところ、蜂窩織炎(ほうかしきえん)の発症が確認された。蜂窩織炎とは、皮膚とその下の組織に細菌が感染して炎症を起こした状態のこと。
患者は抗生物質の投与を受け、適切な栄養を摂取して体力が回復した後、壊死した皮膚組織の切除と皮膚移植の手術を受けた。約2週間の治療の末に患者は退院。現在は術後の患部ケアで通院治療を続けているとのこと。
ホアンミークウロン総合病院の医師によると、腹部の皮膚壊死は長期にわたる治療と監視が必要で、治療後に傷跡を隠したい場合、患者の要望に応じてタトゥーを施すことも可能だという。また医師は、脂肪吸引と腹部整形は大きな手術となるため、患者の安全を確保するために美容外科を持つ、しかるべき病院で行わなければならないと警鐘を鳴らし、SNSの誇大広告を鵜吞みにしないよう注意を促した。