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- 豚の血スープでブタレンサ球菌に感染
- 50歳男性がブタレンサ球菌感染で死亡
- 酒の肴として北部には愛好者多数
ハノイ市の中央熱帯病病院によると、「豚の血のスープ(ティエットカイン)」を食べてブタレンサ球菌に感染した男性が入院後に死亡した。
死亡したのは、北部紅河デルタ地方ナムディン省在住のT・V・Hさん(50歳)。入院以前は、健康状態に特に問題はなかったという。Hさんは入院する3日前、忘年会の準備のため、自宅で豚を解体して豚の血のスープを作った。
忘年会でスープを食べた翌日、高熱や軟便、不快感などの症状が現れたため、家族が地元病院に救急搬送。Hさんはブタレンサ球菌に感染したと診断され、応急処置を施された後、集中治療のためにハノイ市の中央熱帯病病院に転送された。
病院に運ばれたHさんだったが、敗血症や敗血症性ショック、呼吸不全、多臓器不全、顔面と四肢の壊死などを発症。昏睡状態が続き、懸命な治療の甲斐もなく23日に死亡した。
豚の血のスープは、豚の血に軟骨やホルモンを入れてゼリー状にし、ピーナッツや香草と合わせて食べる料理。特に北部では、酒の肴として好んで食べる人が多いが、しばしばブタレンサ球菌感染症の原因となっている。医療当局は、加熱が不十分な豚の血や内臓、加工品などを食べないよう注意を呼びかけている。