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今を遡ること21年前、2002年の旧正月2日目の夜、就寝中の夫に硫酸を浴びせて殺害し、指名手配されていたチャン・ティ・フエン容疑者(58歳、南部メコンデルタ地方キエンザン省出身)が26日深夜に南中部高原地方ダクラク省で逮捕された。
フエン容疑者は犯行後、全国を転々としながら逃亡を続け、この間に別の男性と恋仲となって子供まで儲けていた。フエン容疑者を逮捕したダクラク省警察は、捜査のために同容疑者の身柄をキエンザン省に移送した。
フエン容疑者は2002年の旧正月2日目の夜、賭け事を行うために、近所の家を訪問した。深夜になっても妻が帰ってこないため、夫のN・Q・Tさん(当時37歳)が妻を探しに行き、賭け事に興じている妻を発見。
帰宅後、Tさんは賭け事に夢中になって家庭を顧みない妻を罵り、平手打ちした。夫に殺意を抱いたフエン容疑者は、自宅にあった硫酸を就寝中の夫の顔や身体に浴びせかけて殺害した。犯行後、フエン容疑者は行方をくらまし、キエンザン省警察は2002年4月1日、殺人事件の容疑者として特別指名手配した。
逃亡生活を続ける中、フエン容疑者はダクラク省を訪れて、別の男性と内縁の夫婦という関係となり、2006年には1女を儲けた。2008年になると、フエン容疑者は警察の追っ手を恐れ、内縁の夫と娘を連れて、西北部地方ライチャウ省に潜伏先を移す。ここで8年を過ごした後、一家は南中部高原地方ザライ省に移り、2020年からは、最後の潜伏先となったダクラク省に戻って暮らしていた。
警察は同容疑者がダクラク省に潜伏しているという情報を得て調査を開始。情報の正確性を確認後、確実に逮捕できるよう作戦を立て、26日午後23時25分に逮捕した。