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ホーチミン市チョーライ病院の内視鏡科で勤務する女医のファム・ティ・バン・タインさんは先日、患者から非常にユニークな贈り物をもらって、とても喜んでいる、と同時にとても怖がりもしている。そのプレゼントが、プラスチック容器いっぱいに入ったガソリンだったからだ。
ホーチミン市ではこの数日、ガソリンの供給不足から、ガソリンが非常に手に入りづらい状況が続いていた。市内のガソリンスタンドの多くが販売を一時停止し、まだ販売しているガソリンスタンドでは長蛇の列ができて、一回の購入量を制限しているところも多かった。
12日午後の時点では、だいぶ市場の状況が改善されて、ガソリンを入手しやすくなっていたが、患者からプレゼントされた10日時点では、市内でガソリンを入手するのは非常に困難だった。
タインさんは10日に出勤した際、ガソリンが切れて徒歩で病院に来たことを同僚に話していた。これを知った南中部高原地方ダクラク省出身の患者が、タインさんのことを心配して、大混雑したガソリンスタンドにガソリンを買いにいった。
タインさんは、「医師として22年働いてきましたが、こんなユニークな贈り物をもらったのは初めてで、とても感激しています。とても危険ですが、患者からの真心がこもった贈り物なので、受け取らないわけにはいかないわ」と話した。