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ホーチミン市ではこの数日、ガソリンを買い求める客がガソリンスタンドに殺到して大変な混雑となっている。6日夜には、給油が遅いことに腹を立てた男性客が刃物を振り回して、ガソリンスタンドのスタッフを追いかけるという事件が発生した。
事件の一部始終を捉えた動画は、監視カメラがばっちり記録していた。この日のガソリンスタンドは、大勢の給油客でごった返しており、諦めて帰っていく客もいたほど。対応に追われていたスタッフのN・V・Dさんが給油作業をしていたところ、突然他の男性客が刃物を持って襲い掛かってきたので、給油中にもかかわらず、その場から逃げてスコップで身を守らなければならなかった。
幸い周囲の人々が止めに入ったので、大きな暴力事件に発展することはなく、刃物を持って暴れた客はその場を去り、Dさんも給油作業に戻った。
報告を受けたガソリンスタンドのオーナーであるレ・バン・バウさんは、ひどくショックを受けて、「これ以前にもスタッフを侮辱したり、大声で罵倒したりする客が大勢いた」と語り、怒りを露にした。バウさんによると、近所のガソリンスタンドが販売を停止したため、給油客が殺到しており、対応が追い付かない状況にあるという。
ガソリン需要が急増する一方で、小売り業者は損失が続いており、スタッフ削減を余儀なくされているガソリンスタンドが多く、前述のようなトラブルが全国各地のガソリンスタンドで発生している。
市内のガソリン需要は依然として高く、9日には市内の多くのガソリンスタンドが1回分を2万~3万VND(約121~182円)に制限して販売。また、スタッフがいないことや在庫切れを理由に販売を停止するガソリンスタンドもあった。