(C) vnexpress 写真の拡大. |
北部紅河デルタ地方ハイフォン市ハイアン区にあるベトコムバンク[VCB](Vietcombank)のディンブー支店で1月に発生した銀行強盗事件で、同市人民裁判所は24日、実行犯に終身刑の判決を下した。
終身刑を言い渡されたのは、同市在住のグエン・バン・ナム被告(男・24歳、カットハイ郡=huyen Cat Hai在住)。被告は強盗罪と軍用兵器の違法所持・使用罪に問われていた。恋人のチャン・ティ・トゥー・トゥイ被告(女・22歳)は他人の犯罪で得た財産の蔵匿・消費罪に問われ、禁固10年の判決だった。
ナム被告はタトゥーアーティストを生業とし、北部の各省・市を行き来しながら生活していたが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で仕事がなくなり生活が苦しくなったため、2021年12月に銀行強盗を計画した。
被告は1月7日午後3時25分ごろ。同支店に黒ずくめの服装で拳銃を持って押し入り、威嚇発砲して行員を脅し、現金約35億VND(約2040万円)を奪った。さらに守衛のバイクを奪って逃走し、バイクは途中で乗り捨てた。
自宅に戻った後、被告は奪った現金の一部を自宅の庭に埋め、トゥイ被告にも渡した。翌8日、ハノイ市で逃亡用にカワサキ製の大型バイク「Kawasaki ZX 10R」を6億8000万VND(約395万円)で購入し、東北部地方タイグエン省へ移動して部屋を借りて身を潜めていた。
一方のトゥイ被告は、ナム被告が銀行強盗事件を起こし、同被告から渡された現金が銀行から奪ったものだと知っていたにもかかわらず、その現金でパソコンやスマートフォン、宝飾品など購入した。
バイク販売店の店員が同日、高級バイクを購入した同被告と記念撮影した写真をソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)に投稿したことがきっかけで、警察は被告の潜伏先を特定し、翌9日に2人を逮捕した。