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ハノイ市ドンダー区トンドゥックタン(Ton Duc Thang)通りにあるバー「マジック・ラウンジ(Magic Lounge)」で多くの客がぼったくり被害に遭った事件で、同区人民検察院はこのほど起訴状を発行し、事件に関与した18人を資産強奪罪で起訴した。
被告の中には、2019年8月にホーチミン市タンソンニャット国際空港で女性スタッフを下品な言葉で罵り、セキュリティ担当者を殴るなどして共産党から除名され、公安組織からも追放された、お騒がせ元女性警察官も含まれる。
ドンダー区交通警察隊の大尉だったレ・ティ・ヒエン被告(39歳)は、中尉に降格された上で懲戒免職を受けた後、2019年にブー・アイン・ホアン被告(男・31歳)とグエン・ドゥック・タン被告(男・30歳)とともに20億VND(約1050万円)を出し合って「マジック・ラウンジ」をオープンした。
バーでは、酒類をはじめとした飲み物や笑気ガス風船(中に亜酸化窒素を入れて膨らませた風船)を中心に提供。3人のうち、顔が広いヒエン被告が「対外活動」を担当していた。
主犯格である被告らの指示のもと、スタッフらがデートアプリ「ティンダー(Tinder)」などを介して客引きし、客が来店すると飲み物や果物、笑気ガス風船を高額で買わせる手口でぼったくり行為を繰り返していた。支払いに応じない客は店内に軟禁し暴行を加えるなどして支払いを強要した。
被告らはバーの違反行為について当局に目をつぶってもらうため、元警察官でコネクションのあるヒエン被告が「袖の下」を渡すための費用として、売上高から毎月3100万VND(約16万2000円)を拠出することで一致していたとされる。
なお、捜査当局によると、被告らは2021年3月31日~同年4月14日の間に4件の資産強奪事件を起こし、客から8400万VND(約44万円)以上を奪ったことが確認されている。