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東北部地方フート省刑事警察部は10日、人身売買の疑いでブー・バン・フオン容疑者(男・25歳)とグエン・ベト・ズオン容疑者(男・31歳、いずれもフート省ドアンフン郡バンドン村在住)を起訴したと明らかにした。
人身売買の被害に遭ったのは、北部紅河デルタ地方タイビン省在住のT・T・H・Yさん(女性・23歳)。警察の調べによると、フオン容疑者は2014年7月頃、当時恋人関係にあったYさんを誘って、ベトナムとの国境に接する中国・広西チワン族自治区に渡り、労働者として働いた。1か月後、Yさんはベトナムに帰国したが、フオン容疑者はそのまま留まって働き続けた。
この間、重い病気を患っていたフオン容疑者は治療費のため大金が必要になり、そのことを同じく広西チワン族自治区で働いていたズオン容疑者に相談。話を聞いたズオン容疑者がベトナム人女性を騙して売り飛ばすことを提案し、フオン容疑者は恋人のYさんを売り飛ばすことを決めた。
2014年10月頃、フオン容疑者はYさんに電話をかけ、中国に来て病気の治療費を稼ぐのを手伝って欲しいと告げた。恋人を信じて疑わなかったYさんは中国に渡ったが、入国直後に約8000万VND(約36万円)で売り飛ばされ、その後、仲介人に中国人男性の結婚相手として売られた。
それから約4年後の2018年9月、幸いYさんは逃走に成功してベトナムに戻ることができ、人身売買の被害に遭ったことを警察に報告して両容疑者の犯行が明るみになった。