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ホーチミン市がん腫瘍病院の医師らはこのほど、女性患者の腹部に溜まった40Lの体液を除去したと明らかにした。腹水の除去手術を受けたのは、メコンデルタ地方バクリエウ省に住むL・T・Dさん(19歳)。
Lさんは先天性の代謝異常を患っており、生まれた時からお腹が大きく、手足もむくんでいた。8歳になってから、お腹がどんどん大きくなり、卵巣腫瘍と診断されたため、腫瘍の摘出手術を受けていた。
しかし、手術後もお腹が膨らみ続け、市内の複数の病院で治療を受けたにもかかわらず、症状は改善しなかった。お腹が大きすぎて横になることが出来なくなったため、座りながら寝る日々を余儀なくされていたという。3か月前の時点で、腹囲が120cmに達しており、呼吸不全の状態でホーチミン市がん腫瘍病院に入院した。
CTスキャンの結果、お腹に40~50Lもの体液が溜まっていることが確認され、医師らは10日間にわたって毎日2Lずつ体液を吸い出すことを決定。治療法については同市ビンザン病院と米国の病院に相談して意見を仰いだ。
ホーチミン市がん腫瘍病院は相談結果を踏まえ、24日になって手術を行い、Dさんのお腹からさらに20Lの体液を除去した。執刀医によると、子宮や卵巣、腎臓、肝臓、脾臓はいずれも健康な状態だったが、背骨に3x5cmの腫瘍があった。これは先天性の後腹膜腫瘍と見られ、一部を採取して細胞診に回した。主治医らは、この結果を待って今後の治療法を検討する方針。
なお、Dさんは今回の手術の影響により、生命を脅かされる循環器系ショックを誘発する恐れがあるため、引き続き同病院で集中治療を受けている。