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南中部沿岸地方ダナン市タインケー区にある民家で2019年1月1日に発生した硫酸浴びせ事件の裁判が19日、同区人民裁判所で行われた。
裁判では、被害者のL・T・L・Vさん(女性・24歳)に硫酸を浴びせて大怪我を負わせたとして傷害罪に問われていたグエン・チュオン・ナム・ハイ被告(男・24歳)に禁固6年の判決が下された。また、同被告に6億2000万VND(約284万円)の損害賠償の支払いも命じられた。
消防士を務めていた同被告は、これに先立つ2019年1月8日に少尉の軍籍を剥奪されている。同被告と被害者のVさんは高校時代の友人同士で、事件発生直前に結婚届を出していた。
挙式を待つ間、同被告はVさんが他の男性と不倫関係にあるのではと疑い、2回にわたってVさんに暴行を加えた。2018年12月31日に市内の卸売り店舗で「石材の床を洗うため」として濃硫酸38Lを購入し、翌日の2019年1月1日に約300mlの濃硫酸を入れた樹脂製の容器を持ってVさんの実家を訪れた。
同容疑者は階段から降りてきたVさんに硫酸を浴びせ、Vさんは顔面などに重度のやけどを負った。鑑定の結果、Vさんは労働力の46%を失ったことが確認されている。Vさんは裁判に出廷せず、現在も治療を続けている。
さらに、Vさんの近くに立っていたVさんの両親も飛散した硫酸で負傷した。娘に代わり裁判に出廷したVさんの両親は、「(判決は)軽すぎる」として控訴する構えを示した。