(C) vnexpress, Phuc Hung, トゥアンさん |
メコンデルタ地方バクリエウ省人民裁判所は25日、宝くじの当選金をめぐり親友同士の2人が争っていた裁判の控訴審で、一審判決を破棄し、当選金は宝くじを購入した本人に属するとの判決を下した。
グエン・ホアン・トゥアンさん(男性・27歳、同省ザーライ町在住)とラム・バン・ブイさん(男性・30歳、同)、及び友人3人の計5人は2015年10月6日、地元で宴会をしていた。トゥアンさんはブイさんから50万VND(約2250円)を預かって酒の肴を買いに行き、余った5万VND(約225円)で宝くじ5枚を購入した。
トゥアンさんは購入後、以前ジャックポットに当選したことのあるブイさんに願掛けのつもりで宝くじ5枚を預けた。後日、5枚のうち2枚が当選したことが分かったが、ブイさんは自分のものとして申告し、税金を差し引いた賞金27億VND(約1220万円)を受け取った後、トゥアンさんに現金2億VND(約90万円)を渡した。
しかし、トゥアンさんはこれを不服として警察に届け出た。警察が現場に居合わせた友人らに事情を聞いたところ、宝くじを買ったのはトゥアンさん本人で、トゥアンさんはブイさんから借りた宝くじの購入代金5万VNDもきちんと返していたことが確認された。
今回の判決により、ブイさんは2億VNDを差し引いた25億VND(約1130万円)をトゥアンさんに払い戻さなければならない。しかし、裁判の場でトゥアンさんは自ら「ブイさんに賞金の半分を分ける」と申し出たため、2人は賞金を半分ずつ受け取ることになった。
トゥアンさんとブイさんは互いの家を行き来する10年来の親友同士。一度は裏切られたにもかかわらず、フェアプレイで賞金も友情も失わず平和的に解決したトゥアンさんに対し、世間の人々は称賛の声を送っている。